けーな

恋に落ちたら…のけーなのレビュー・感想・評価

恋に落ちたら…(1993年製作の映画)
3.4
ロバート・デ・ニーロ主演で、マーティン・スコセッシが、製作に加わった映画。

これは、邦題が良くない。原題は、「Mad Dog and Glory」。Mad Dog(狂った犬)というのは、デニーロ演じる中年の刑事が、仲間うちから呼ばれているニックネーム。気弱で、神経質なために、皮肉を込めてこう呼ばれているのだ。その気弱な刑事が、ある事件で、マフィアの親分に助けられ、その親分の女と恋に落ちるという話。

マフィアの親分は、ビル・マーレイ。恋に落ちる女の役は、ユマ・サーマン。

デニーロとビル・マーレイ、デニーロとユマ・サーマン、その取り合わせが、なんだか意外で、それを見るだけでも、一見の価値はある。そして、気弱な感じの中年男を演じるデニーロの演技は、やはり、見事だった。ビル・マーレイ演じるボスも、さりげなく怖くて、巧いなと思った。相棒の刑事を演じるデヴィッド・カルーソの表情の取り方がなかなか良かった。ユマ・サーマンも、若くて綺麗だった。と、俳優達は、なかなか良かったけれども、ストーリーは、イマイチ。何かが足りない。最後の喧嘩(?)も、コメディなのかと思うくらい、妙だった。コメディなのか、本気なのか、よくわからない映画だった。
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