好きとは言いきれない（好きな部分はいっぱいあるけど）し、面白いとも言えないけれど、心の深いところだけがただただ揺さぶられた映画でした。
あるきっかけでノマド生活を送ることになった女性の生活を淡々と映し出している。淡々と映し出しているから、彼女がそれをどう思っているのかは想像でしかなくて。もちろんそうならざるを得ない事情や社会的背景も伝わってくるけど、単にやむを得ずそうなったってだけでもないってことも伝わってくる。そして、そんな彼女の生き方を否定も肯定もしていないように感じる見せ方もいい。
私は家がある安心感って何にも変えられないと思うから、彼女に完全に共感はできないけれど。何のために生きるのか、生きるってどういうことなのか、とか、家を持つってどういうことなのか、ってこととか、色々考えてしまう。あと、どんな自由な生き方でも、やっぱり人とのつながりなしには生きられないね、ってことも思った。
