MariaElena

アイダよ、何処へ?のMariaElenaのレビュー・感想・評価

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)
3.0
昔、『あいのり』という番組でボスニアヘルツェゴビナに行ったメンバーが、あいのり講座でボスニア紛争のこと教わっていたのが印象的で、いつかそれに関する映画を観たいと思っていた。
でも、『サラエボの花』などは全然配信になくて、去年新作でこの作品を知ってから絶対に観る!と決めていた。
だから、勝手に絶対いい映画と決めつけていたし、ここでの評価も高かったから変に期待しすぎていたのかも…。

私は主人公のアイダにあまり共感できなかった。いや、こんな目に遭ったことないどころか平和ボケな日本人なので、比べること自体が間違ってると思うけど、それでも自分中心なアイダに所々え…?と思うシーンがあった。
虐殺されるような環境下では誰もが自己中心的になるのが人間やとは思うんやけど、アイダは自分の立場を利用して、自分の家族を特別に助けてもらおうとする感じが、私には響かずに逆に引っかかった。
悪いことではないんやけど(悪いのは虐殺する方)、この人をわざわざ主人公にする必要あった?と思ったかな…。

あと主人公の顔圧が…👈
そのせいで余計自分が!自分が!に見えたのかも?

そして全体的にぼんやりしていて、内戦について勉強材料になるような作品ではなかった。グロくもない。ハッキリした描写はほぼない。ボスニア紛争はめちゃくちゃ残酷やと知っているからこそ、かなりマイルドに作った映画やなと感じた。
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