ニクガタナ

ベクシル 2077 日本鎖国のニクガタナのネタバレレビュー・内容・結末

ベクシル 2077 日本鎖国(2007年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ベクシル 秘められた日本を知る。
そりゃすげぇ!ってほどのハイテク駆使して完璧な鎖国を施し外から情勢を窺い知ることができなくなった2077年日本。見過ごせない国際協定違反を暴くべく日本に潜入する米国特殊部隊の女性兵士ベクシルと憂国の志士達が日本民族の誇りをかけて、鎖国の黒幕 大和重鋼に決死の戦いを挑む物語。薄暗ーいアートディレクションと気味の悪いキャラデザで独特の雰囲気を醸す、曽利監督のフル3Dライブアニメ作品を公開当時劇場で観た以来で再鑑賞。何でか街の人々の装いが昭和風味だったり、共産圏っぽかったり衣装周りがとにかくダサい。ぶっ飛んだSF設定ながら、謎の伝染病の全国民ワクチン接種に端を発する人類機械化計画はコロナワクチンの一斉接種を思い出してちょっとぞっとする。鉄屑と化し、集合して荒野を這うサンドワームのようなジャグがまた気色悪い。私は映像技術的興味もあって楽しめたけども。全国民をモルモットにして実験する必要がどこにあったのかしら?と考え出すと穴は多い。大和重鋼の幹部が社長と斉藤さんだけ?人でなくなってしまった者の血は黒く、人でなしの血は赤かったシーンがナイス!CG制作上の都合かいろいろ狭いし浅いし、社長の心の闇は深いが世界観には深みなし。俳優キャストの演技は特に気になる程ではない。選曲中心の音楽も良い。日本民族覚悟の終いもアメリカ人視点の他人事感で虚しく終わる。
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