のこ

ルーブル美術館の夜 ―ダ・ヴィンチ没後500年展ののこのレビュー・感想・評価

5.0
ルーブル美術館の閉館後~
誰もいなくなった夜のルーブル美術館!
中庭であるナポレオン広場にガラスと金属で制作されたピラミッドがキラキラと輝く~✨

ダヴィンチ没後500年展の夜を
ルーブル美術館全面協力の元 真夜中に高精細度カメラで撮影📷
ルーブル美術館絵画部門チーフキュレーターのヴァンサン・ドリューヴァン氏と、素描・版画部門のルイ・フランク氏が案内役を担当。

このドキュメントを観ながらあらためてダヴィンチの
絵に対する深い思いに、深く感動でした。
私がイタリアのウフィッツイ美術館で観たダヴィンチの受胎告知が、
2次元(縦と横)だけのラファエロのヒワの聖母の絵とか少し奥行をもたらした ティツィアーノの絵に比べて ダヴィンチの描いた3次元の科学的にも完成度の高い受胎告知に心震えた記憶があります。

このドキュメントはダヴィンチがいかに絵に魂を入れるか?
魂とか命とか~目に見えないものをどうやって絵で表現していくか!
これが彼の最大の目標で~
彼の最大の傑作がモナリザの微笑み
ルーブルで実際に観た時は分厚いガラスケースに入ってましたが思っていたよりも小さく
本作ではモナリザをしっかり鑑賞できるのでご興味ある方はご覧ください。

没後500年たった現代において 15点の赤外線反射画像が
紹介されて 作品に赤外線を投射することによって
油絵の下書き~ 輪郭に何回も何回も線を重ねて~
ダヴィンチが苦悩しながら~何年もかかって絵を完成した
その形跡がわかります。
今までの描いた絵は完成すると同時にその絵は
命の鼓動がなくなったと~⚡⚡
だから 完成した絵にどうやって魂を宿らせることができるのか~
このドキュメントを楽しみにご覧ください。
母マリアが生まれたイエスを嬉しそうに抱く様子と
イエスのその後の運命を知ってる母の気持ちが伝わる~
そんな複雑な母の思いの 聖母の絵に感動でした。
そういう心を絵で表すダヴィンチの作品は
最後の晩餐のイエスの悲しい顔(イタリアミラノで食堂に描いた作品を見たことがありますが~二酸化炭素の関係で10人ずつしか入れてもらえず
その時に 絵の真ん中に立った時にイエスが私によく来たね~と3回も
声をかけてくださってw え~後ろを振り返っても私の傍には誰もいなくて ドキドキした記憶があります 不思議な体験 裏切りもののユダの顔をよく見なさいと言いたかったのでしょうか?😊)
そしてあいまいな目線のモナリザの微笑み
大地と川の命を背景に~
人々の心に深く入りこむ 魂の絵💘
科学的にもしっかり説明されますので
90分 2000円の鑑賞チケットですがご興味ある方にとっては価値あるひと時になると思います。
のこ

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