この世界に入り込んだつもりで状況を探るように視聴。
伸びた髪で眠るパクボゴムの整ったキレイな顔。笑顔が爽やかでスジに全集中の完璧彼氏と、長い眠りから覚めたものの世間から少しズレてしまって不安そうなリアル彼氏。表情の違いで別人のようだった。
ウシクとユミのナチュラルな掛け合い。
俳優志望のわがままな孫、ムーブトゥヘブンの男の子も一瞬なのに印象に残った。
みんな演技に長けていてストーリーの背景を感じさせてくれる分、描かれていないそれぞれのドラマが観たくなるのかも。
映像もキレイでお母さんがセンスよく整えた部屋に光が差し影を落とすシーンは残された家族のさみしさを感じた。
亡くなった人をAIでよみがえさせることはやろうと思えば出来てしまうだろう。忌野清志郎のホログラムでのライブや美空ひばりにAIで新曲を歌わせるなんてこともあった。技術に感激しながらちょっともやもやした気がする。喜ぶ人がいるから倫理的なハードルは低いのかもしれないけど安楽死や尊厳死と同じくらい慎重に考えなくてはいけないのでは、、、
そんなことを考えさせられる映画だった。