ジャスティス・リーグの末っ子、雑用係フラッシュくんがバック・トゥ・ザ・フューチャーでマルチバース。DCのは観てなかったけど、これはコメディで楽しい。なんとなくチープなCGアクションも笑えるし、ノリがレゴ・バットマンみたいだし。それにデリー・ガールズ（のシアーシャ＝モニカ・ジャクソン）が出てるし！
パラレルに分岐した過去はフラッシュを狂言回しにした、各ヒーローのパロディになってる。もう一人のフラッシュ／バリーも彼のパロディで、イマジナリーフレンド的相棒。自分を鏡に映すようにして、本人バリーは未熟さ（胸毛もっさりだけど）を自覚し成長する。過去は変えられない、ありのままの今を受け入れるのだと。
てか、先天性じゃなくてスパイダーマンみたいな事故だったのか…同じくスーツ手作りだし、この映画自体もスパイディ・ユニヴァースの二番煎じっぽくはある。それでもベンアフからマイケル・キートンへのバトンタッチ、まさかゾット将軍シャノン兄さん続投にはびっくり。そして更にあの人やあの人…大オチのあの人にびっくり！歴史あるからこそ蔵出しする豪華さよ。監督がアンディ・ムスキエティだったのもびっくり。まあオタクの夢を叶えたみたいなものだった。
ただ、理屈とか展開はけっこう大雑把だ。ママを大事にする代わりに、スーパーウーマンやGFカーシー・クレモンズの扱いが期待はずれ。ADHDっぽく見えるフラッシュなので、自分を受け入れて社会とうまく付き合うようになるのはわかるけど、運命云々とはまた別の話では。それにスーパーマン（ヘンリー・カヴィル）が欠場とか、エズラの件とか、スクリーン外の出来事がどうしてもノイズになってしまった。
そういや、エイトマンってフラッシュが原型だったのかな。
