「海街diary」や「3度目の殺人」的何も感じない是枝作品だったかな……
悪の描き方はうまいんだけど「万引き家族」と違ってしょうがなさみたいなものがあまり感じられないし、母の描き方なら(血の繋がりはあるが)ポン・ジュノの「母なる証明」が上だった。
「万引き家族」と違って警察側(善側)にもフォーカスをあてているが、そういった二面性(持つものと持たざるもの、善と悪など)の描き方なら「パラサイト」が上。
表現方法は違えど、テーマが似通うポン・ジュノと是枝裕和はしばしば比べられ、さらに今回は韓国が舞台でソン・ガンホ、ペ・ドゥナが出ているので余計彼の影がチラつく。
目新しいショットの良さも特になく、新幹線内での影の使い方もやりすぎなように感じるし、セリフが臭い部分が多く、是枝的リアリズムの追求はあまりないように思った。
最推しドンウォンは本当に本当に可愛いしラブが止まらないし、ガンホさんの演技や佇まいは一級品。IUちゃんあんな演技するんだって意外でよかったし、ペ・ドゥナとジュヨンちゃんは強烈に可愛い。眉毛赤ちゃんは天才。俳優に救われた映画。
