是枝裕和監督にソン・ガンホが主演で、期待せずにいられなかったですよ。
「万引き家族」や「そして父になる」同様、疑似家族を題材に、家族の絆を描く。一度は自分の子どもをベイビーロッカーに捨てた女と、人身売買ブローカーに孤児と赤ん坊、奇妙な5人組の関係が面白かったなー。非現実的な感情が生まれるのは映画の醍醐味ですね。尾行する女性刑事の視点を加えて、ロードムービー仕立てにしたのもよかったです。
タイトルからシリアスなテーマかと思ったら、後半から優しく温かな雰囲気。役者職人ソンガンホの多様なニュアンスが上手い。ネトフリではまった「梨泰院クラス」のイ・ジウンとイ・ジュヨン、「空気人形」のぺ・ドゥ、「MASTER マスター」カン・ドンウォンなど、韓国映画界屈指の名優が脇を固める。
そしていつも社会的弱者に寄り添う是枝監督の作風は、素敵だなと思いました😊
