さんた

整形水のさんたのネタバレレビュー・内容・結末

整形水(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

SNSでもちょこちょこ話題になっていたので鑑賞。

多くのレビューにある通り、ルッキズム題材でヘルタースケルターチックで最後の展開にギョッとする作品だった。

日本で生まれ育って日本のアニメーションに慣れ親しんでいるので、やっぱりこのポスタービジュアルだけで鑑賞態勢に入るといざ動いた時の映像の違和感に戸惑う。まずそこ。

また、字幕版で観たのだけど声とアニメーションの動きが合わなくてそれも違和感。
吹替版は豪華声優陣らしいので気になりつつも、二度観るほどでもない…。

途中までは先読みできすぎるシナリオではあるけど、ルッキズムが良くないなんてみんな言いつつも誰もが自身の容姿を受け入れ認める世の中なんてなかなか到来し得ないわけで。ありのまま受け入れられたらいいよね、でもルックス良いに越したことないよね。
だから先読みできても当たりやすい題材だと思う。

ヘルタースケルターと似ているものの、これは整形が謎の化学製品でできちゃうので皮膚がでろんでろんに溶けてホラーになっちゃうの、韓国らしい。
皮膚を溶かすまではまだありそう、でもそんな粘土みたいに自分で顔イジれるなんてどゆこと〜??です。さらに言えば肉つけたらくっついちゃうとかいうのも。

整形の手法も主人公イェジの性格もツッコミどころばかりだけど、後半でジフンと再会して、晴れてプロポーズされて家に上がってからはもうカオス。
まぁ交際3ヶ月でプロポーズするのも んっ?て感じだけど、ジフンの身体があんなアーティスティックになっていることを知らなかったということはつまり、性交渉もなかったということ…?
あれ、でも前半でミリと活力剤の広告塔務めてた時、脱いでたよねジフンさん。
あの撮影時には他人の身体のパーツ、どうなってたんだろう。

ジフンの正体、結局は姉だと紹介したうちの片方なんだけど、イェジに比べたら太ってはないしそんな美に執着するほどの容姿でもないので、なんでそんなふうに気が触れたのかもよくわからない。
締切間に合わなかったんで突貫工事にしちゃいました!!みたいなラスト。
アニメーション技術を差し置いても、これがもっと丁寧だったならと思わざるを得ない。
さんた

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