リリー

レベッカのリリーのレビュー・感想・評価

レベッカ(2020年製作の映画)
4.0
繊細で弱々しく、階級差別に慣れっこになっていたリリー•ジェームス演じるド•ウインター夫人が、あることをきっかけに行動的で強い女性に豹変する瞬間が面白いです。
リリー•ジェームスはちょっと可愛そうなヒロインを演じるのにぴったりだと思いました。特に、使用人のダンヴァーズ夫人にこれでもかといびられるシーンで苦しむ様子は板についてます。
そのダンヴァーズ夫人の存在感も大きいけれど、映像では決して登場しないレベッカの存在感が、屋敷も映画全体をも圧倒しています。そんな場所で過ごすド•ウインター夫人の気持ちは想像を絶するものがあります。誰が味方で誰が敵だかはっきりせず、孤立無縁なのです。
1940年版も観て比較した方が良いですね。
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