何年も前から知ってたし好きな人も多いみたいで気になってはいたけどコリン・ファースがイマイチ好きじゃないのとアートぽい印象があって避けてた作品で、「ノクターナル・アニマルズ」見に行くし！と直前に見てみたら超ツボ！何でもっと早く見てなかったのか、これまでの時間が勿体無いと後悔するほど素晴らしい！傑作！
愛おしい、愛おしい、心の底から好きだ！
トム・フォードという人物について慌ててWiki見た程度でどんなデザインをしてるのかとかサッパリわからないけど、彼の作家性に一目惚れ。
確固たる芸術観っつーのかセンスという言葉では括れない芸術家としての感性や映画作りに対する情熱がスパークしまくりで、荒削りなところも含め隅々愛おしくて仕方がない。
一番目を惹く色彩の変化などの主観表現がめちゃくちゃ上手い！
映画の登場人物の目線や感覚を通してドラマを構築する映画は色々あれど、ゲイの大学教授が長年連れ添った彼氏を事故で亡くして、なんてなかなかに共感するのが難しい人物の主観で徹頭徹尾ブレずに描き切ってしまった演出力は圧巻！！
コリン・ファースあんまり好きじゃなかったんだけどこの作品の演技はマジハンパねぇ！素晴らし過ぎる！秒で惚れた。オスカー獲った作品は劇場で見たけど比べるまでもなく圧倒的に今作の方が魅力的。
言葉を発するという伝える行動がなくても目線や間、繊細な表情の変化で伝え切って観客に同調させてしまう演技力、存在感、ホント凄い！
あとわりと出演作見てるニコラス・ホルト君は、何を見ても口半開きなビーストっつー印象しかなかったんだけどこんなにも美しい美青年だったとは！超・衝撃的！
出てる男性陣が全員美しくて魅力しかなくて、えーっとえーっとめちゃくちゃエロい！笑
俳優が魅力的で演出も見事でドラマも面白くて画面が美しくて最高過ぎる！音楽もまた素晴らしいしホントたまらん！
全画面見逃したくないと夢中で貪って延々酔える。見てるだけで気持ち良い。感情がガシンガシン揺さぶられて見てる間ずっと涙腺がぷるぷる痙攣してた。
ラスト10分前くらいで「えー？この流れでどう着地するのー？」と緊迫感ハンパなかったんだけど「そんなオチかーい！」っていう明後日な衝撃だった笑
でも観客の予想する「美しく完璧な終わり方」みたいなものをいい意味で裏切っていて、考えるほどにジワジワと主観と客観のズレを突きつけられ、ドラマチックな虚構の美しさとは違う、人生と言うものの深さや重さなんかの本質的なものがズシリときた。
アホみたいなことしか書いてない長文レビューなので今度また見直してちゃんと整理したい。興奮冷めやらぬ。。。
