Timmy

ラブ&モンスターズのTimmyのネタバレレビュー・内容・結末

ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

こーーーーいうベタでストレートに胸熱な展開がなんだかんだ好きなんだよなぁぁぁぁぁ!!!

何ヶ月も前からずっと日本公開を願っていて、ついにNetflixに来ると知った時は思わず歓声をあげてしまったくらい期待していた本作。

色々な意味でドキドキしながら鑑賞。その結果、期待値を遥かに超えるどハマり映画で最高に幸せな気持ちになれた。期待以上すぎてエンドロールで泣いてしまった。こういうのが好きなの……!これが欲しかったの!

ジョエルが強く「なりすぎる」のではなくて、精神的に「少しだけ」成長するのが本当に良かった。まさに王道の「行きて帰りし物語」。そこにモンスターパニック要素が上手に絡んでいてめちゃくちゃに面白かった。

旅の途中に体験する出会いと別れが本当に魅力的で、別れの場面はいちいち泣いてしまう。クライドとミノウのコンビも可愛らしくて大好きだけど、アンドロイド・メイビスとのシーンは短いながらも最も心に残った。
無機質なロボットだからこそできる愛情表現がある。この映画で一番安らぐシーンだった。

愛といえば、この映画のタイトルにもある「Love」について。最初は恋愛という意味でしか捉えていなかったけど、視野の狭い考え方だった。
一応、「恋人に会いに行く」という目的を貫き通す、ジョエルの一途な思いの深さをメインに据えてはいる。
けど、そんな彼を認め、送り出してくれたコロニーの仲間たち、生き残る術を与えてくれたクライドとミノウ、無機質だけど誰よりも優しかったメイビス、旅のパートナーになってくれたボーイ……この映画には色んな形の「Love」が存在する。

ジョエルが元いたコロニーに無線を繋ぐシーン。自分は最初から孤独ではなかった、最初からずっと愛されていたということを知り、戻る決意をするジョエルに心を打たれた。というかなんでこの映画には(基本的に)優しい人しかいないんだよ……!「元いたコロニーで疎まれて、半ば追い出される形で旅に出る」という「なろう系」っぽい導入を想像していたから、レイをはじめとする仲間たちの温かさに異常に感激してしまった。

モンスターパニックを期待していた私の好奇心もしっかり満たしつつ、心まで満たしてくれたこの映画に乾杯!全シーンめちゃくちゃ好きです!!
Timmy

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