KATO

女は女であるのKATOのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
3.3
ゴダール題材の映画はちょくちょく観ていたのに、ゴダール作品は観てなかった。眠くなりそうだなって思って。

ここで初のゴダール映画を観たけど、噂以上に独特でびっくり。ストーリーはあってないようなもので、それは私がこれまで触れてきたフランス映画にも通ずるなと。

しかし、衣装も小道具もとにかくかわいい。演出もかわいい。本のタイトルで言い合いするシーンがみんな好きなのもわかる。テンポが合って、なんか憎めない愛しいシーンだなと感じる。じめじめとした、なんか湿気のつよそうな雰囲気にパリっとした色彩の衣裳とメイクの映えることといったら。

女の描き方に時代を感じるなんて思ったけれど、たぶん現代も根本的な考え方が大きく変わったということはないと思うし、女が抱える悩みは大体同じ。身に覚えのある部分もあって、勝手にいたたまれなくなった。
KATO

KATO