Inagaquilala

シカゴ7裁判のInagaquilalaのレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
4.0
ドラマ「ザ・ホワイトハウス」(1999年〜2006年)以来、ずっと優秀な企画者や脚本家として活躍してきたアーロン・ソーキン。「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)や「マネーボール」(2011年)の脚本も担当したことでも有名だが、自身の監督作品の「モリーズ・ゲーム」(2018年)でも、実録物には圧倒的な能力を発揮していた。この作品はそのアーロン・ソーキンがNetflixオリジナル作品として監督したもので、アカデミー賞のノミネート候補にも上がっている。

1968年にシカゴで開かれた民主党全国大会の会場近くで起きた、警察と市民活動家たちの衝突。この出来事で、暴動を煽ったとされ起訴されて、裁判を受けることになった7人の人間の闘いを描いた作品だ。法廷劇が中心となるが、彼らのバックボーンもきちんと描き、重厚なドラマに仕上がっている。ソーキンはもちろん脚本も担当、群像劇でもある物語を小気味よくまとめ上げている。7人のなかでは、アビー・ホフマンとトム・ヘイデンをコントラストをつけて描いているのが、印象に残った。
Inagaquilala

Inagaquilala