Miri

いつかの君にもわかることのMiriのレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
4.5
余命僅かのシングルファーザーが、4歳の幼い一人息子のために里親となる家族を探す物語。その過程において自身の”死”、息子にどう伝えようか、何を残してあげられるのか、何が正解なのかを一人葛藤している姿がとても心打たれる作品だった。セリフはあまり多くなく、父親のジョンがふとぼーとしている間でどんなことを考えるんだろうと想像することができる。4歳のマイケルは”死”を理解するには早すぎるし、本当だったら自分で育てたいが、病気のせいでそれもできないから最善策である里親探しをするが、果たしてどの家族がいいのか…こっちもジョンが考えている、与えられている”間”でとても考えさせられた。何が正解なのか本当に分からない。でも最後の出した答えは正解なのだと思う。ただただマイケルが健やかに育ってくれることを祈る。
マイケルがとてつもなく可愛い。お父さんのまねしてタトゥーの柄を自分の腕に水性ペンで書いているところとか、おもちゃの車を洗車してるところとかもう可愛すぎるでしょ。
最後のマイケルがお父さんを見上げているシーンや、横断歩道のシーン、他にも色々あるが一つ一つのシーンが物語の重要な要素になっていて、なんだか一つ一つマイケルの成長を刻んでいるように思えてまた泣きそうになる。
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