爆裂BOX

ストーカー 3日目の逆襲の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ストーカー 3日目の逆襲(2020年製作の映画)
3.6
若くして未亡人となったジェシカは都会を離れ、田舎へ車で引っ越すことに。林道を移動中、黒い車を追い抜いたことから執拗に煽られ…というストーリー。
黒い車を追い抜いたことから運転手の殺人鬼に煽られ監禁された女性の逃走と戦いを描いたサスペンススリラーです。監督は「ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録」のジョン・ハイアムズです。
ストーリーは本当に殺人鬼に追いかけられ監禁された女性が逃げながら戦うというだけのシンプルな物で、初め主人公の背景とかも説明されません。物語が進むにつれて夫を自殺で亡くしているという事などが明らかになってきますが。
サイコ殺人鬼がジェシカをターゲットにした理由もハッキリしないんですよね。車で追い抜かれたからなのか、タイプだったのか。見た目普通のオッサンみたいな所や、妻や娘がいて出張と偽って犯行を行ってる所等普通の人の仮面被って普通の生活送ってる殺人鬼感は良かったですね。最初親しげに話しかけてきたと思ったらグイグイ距離感詰めてくる会話とか、接してるうちに「なんかおかしい奴だ」と感じさせる所も良いですね。ジェシカを保護したハンターのロバートを言葉巧みに説得しようとする所や、夜の森の中で隠れているジェシカを言葉で嬲っていく所は犯人の卑劣で狡猾な性格現してて良いですね。
序盤の煽ってきた黒い車を振り切ったと思ったら行く先々に現れる不穏な描写は好きですね。そこから監禁→逃走までテンポよく進んでいきます。
森を裸足で逃げていたジェシカの足に木の枝が刺さってそれを引き抜くシーンはかなり痛々しかった。
死体を埋めている殺人鬼の隙をついて車に乗り込み、鍵や携帯を探したり後部座席に隠れるシーンはハラハラしました。そしてそこからの反撃は盛り上がりました。
終盤、殺人鬼の奥さんに電話をかけて全部ばらして心理的に追い詰めていくシーンは楽しかった。その後の戦いはグダグダな感じだけど、弱者の必死の反撃感がありました。泥だらけになりながらに必死さも良かったですね。その後のラストはアッサリしてましたね。
難点はこのタイトルのせいで大体の話の流れは読めちゃうことかな。シンプルなストーリーですし。
適度にハラハラできて楽しめる作品でした。