鳩サブロー

きまじめ楽隊のぼんやり戦争の鳩サブローのレビュー・感想・評価

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シーンシーンの絵がステキで、見惚れながら観ました。風景が美しい映画はそれだけででもいいと思わせる。

こういうのコメディって言わないんじゃないか…ほんと日本のアキ•カリウスマキ…爆発的な笑いはないけれど、顔も笑顔にならないけれどじわじわくる。

なぜ戦争してるのかわからないけれど、川の向こうの顔も知らない人と戦っている、思考停止の無感動に。
そういうふうに見えた人々が淡々と戦争を続ける中で、淡々と事が動いていき、淡々と変化していく。
最後は淡々オブ淡々の主人公が変わる。
その絵がとても胸にくる。
それもなんて感情になるのかわからないけれど、この映画のことを忘れるかもしれないけれど、この最後のシーンで感じた苦しさは忘れないと思いました。

何気にキャストが豪華なところがいい映画。