このレビューはネタバレを含みます
優しく柔らかなタッチの画と
少女のあどけない声。
一見、可愛らしい絵本のような印象を受けるが、
蓋を開けてみると
大人たちへの悲痛な叫びが込められていた。
幼さ故に自分の身に起きたことが
理解できないまま、
ただ漠然とした不安や恐怖に襲われる。
そしてそれは次第に
悪夢のように彼女を飲み込んでいく。
7分という短い時間だからこそ
強く訴えるものがあって。
観た後はズシンと心に残る。
これは決して他人事ではないんだと。
今の社会、大人たちへの
問題提起的な作品。
2021-010
#ショートフィルム