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市子のaratakiのネタバレレビュー・内容・結末

市子(2023年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

"アイデンティティの喪失"
市子が月子になったとき、もっというと
その前から壊れ始めていたんだろうな...

細かいところはツッコみたくなるところも
多々あるものの、"無戸籍"を核にして
市子の人生をミステリー要素も含めて描くには
少々の荒っぽさも仕方がないのかな、と。

冒頭のプロポーズのシーン、
市子の表情や仕草に惹き込まれたが
最後、全てを知った後に観ると
更に胸にくるものがあった。

杉咲花をドラマ「夜行観覧車」で観た時に
衝撃を受けてから約10年、
益々魅力的な役者さんになっていた。
(ただ、関西弁のイントネーションは
どうしても気になってしまう...)

「市子に会いたいんです。抱きしめたいです。」
と長谷川が北に言うシーン、
壮絶な人生であることは間違いないのに
市子が少し羨ましいと感じてしまう瞬間だった。


ところで、元気で明るくハッピーな若葉竜也ってどこで観られるんだろう...(笑)
"哀愁""悲壮感"が似合いすぎて。(褒めてます)
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