電気羊

オールドの電気羊のレビュー・感想・評価

オールド(2021年製作の映画)
3.4
呪い系のホラーかと思ったら、まさかのサスペンスという展開で意表を突かれ手面白かった。

離婚寸前の夫婦が思い出作りに娘と息子を連れて4人家族でバカンスに来たビーチには恐ろしい謎が隠されていた。
家族はホテルの支配人から特別にと秘められた観光名所であるビーチを紹介される。
そのビーチには幾人かの観光客がいるだけで静かな風光明媚なビーチであった。

だが、次々に現れる異変。
洞窟での変死体発見から、次には夫婦の5歳ほどの子供たちが3時間くらい経過する間に12歳くらいまで成長する。
また統合失調症を患った医師がラッパーへナイフに斬りつけるが、ラッパーは斬られた頬の瑕が瞬時に治癒する。
人々はこのビーチにいると凄まじいスピードで細胞分裂が更新し老化が早まっていることに気が付く。
このままでは数日で寿命になるためビーチの人間達はこぞってホテルへの道を戻ろうとするが、途中で失神し砂浜で昏倒するため誰も戻ることはできない。
やがて数人が海を泳いでや崖をよじ登っての脱出を試みるが、途中で失神し絶命してしまう。

それから2日、夫婦は老衰死し、残された長男、長女もすでに50歳ほどの年齢へと達していた。
もはや万策尽きたと思われた時、長男がビーチを訪れる前に知り合った友達からもらった謎の暗号文「オジサンはサンゴ礁が嫌い」を脱出のヒントではと思い立つ。

ビーチにはなぜか製薬会社の観測者がおり、長男と長女がビーチのサンゴ礁を潜水での潜り抜けをためしているところを観測するが、途中アクシデントで溺死したのを確認し製薬会社へと戻る。

そこで明かされる真相。実はビーチは付近の鉱山の影響で生物の老化が異常に更新される作用があったのだ。
製薬会社はホテルを通じてビーチで自社の薬の人体実験を行っており、通常では長期間かかる副作用等の結果をビーチで短時間で手に入れていたのである。

そしてホテルでは新たに疾患を持つ人間に薬を投与しビーチへ案内しようとした瞬間、溺死したと思われていた長男、長女が現れる。
二人はホテルで頻発している行方不明者の操作に来ていた警察に、ビーチでの人体実験を告発し製薬会社はスキャンダルに襲われる。
二人は5歳の精神に50代の中年肉体のまま両親の叔母の元へと引き取られるのであった。

まあ、叔母さんが一番びっくりだよね。
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