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パリの調香師 しあわせの香りを探してのmasaのレビュー・感想・評価

3.7
地味だけど何気に素敵な映画を観た。
臭覚障害になってしまう調香師とさえない運転手のある意味バディムービー。フランス版グリーンブックの趣もほんの少しあるかも。

挫折した女性天才調香師が人生崖っぷちな運転手との交流を通して再生していく姿を描く話。

世界中のトップメゾンの香水を手がけてきた天才調香師アンヌ。
しかし4年前、仕事へのプレッシャーと忙しさから嗅覚障害になり、地位も名声も失ってしまう。
嗅覚が戻った現在は、なじみのエージェントから紹介される地味な仕事だけを引き受け、パリの高級アパルトマンでひっそりと暮らしていた。
そんな彼女に運転手として雇われたのは、離婚して娘の親権を奪われそうな上に仕事も失いかけていたギヨーム。
彼はわがままなアンヌに振り回されながらも正面から向き合い、彼女の心を少しずつ開いていく。
ギヨームと一緒に仕事をこなすうちに、新しい香水を作りたいと再起への思いを強くするアンヌだったが……

香水の世界は全くといっていいほど無知だが、一種のバディムービーとして楽しめた。
このフランス映画のさらりとした雰囲気が好きです。
ラストも良かった。
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