味噌のカツオ

川っぺりムコリッタの味噌のカツオのレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
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全般的にユルい雰囲気で流れる映画。

ムロツヨシ演じる島田は自ら“ミニマリスト”だと称しておりましたが。
そんな島田につけ込まれる(?)松ケン演じる山田も、ほぼほぼ何も持っていなかったけど。

それ以外の登場人物。満島ひかりに吉岡秀隆も滑稽なキャラクターとして映画の雰囲気を和ませていましたが。
よくよく見ていると、全員に 何がしか“死”というものの影がちらついていて。

それはラストの葬送のパレードにも言えることで。

と同時にもうひとつ感じたのは、再生ということで。
山田はとある過ちを犯し、人生のリスタートを期して この街にやってきたというところもあるし。
そして彼の部屋の扇風機も、一度はゴミとして捨てられたものを拾って役割を与えてるわけで。

死と再生。これ両方重ねると輪廻転生ということになっていくのかな。
思えば 野菜を作ることだって、収穫してしまっても やがて一巡して新たな命が芽吹くものでもあるし。

そんなこんなでありましたが。
全般的に雰囲気がユルいものなので、それほど重たくも神々しくも受け止める感じではなかったんだけど。
だから、これはこれでいいのかな。食べるシーンが美味しそうだったとか、そんなでもいいのかな。
味噌のカツオ

味噌のカツオ