ゆき

兎たちの暴走のゆきのレビュー・感想・評価

兎たちの暴走(2020年製作の映画)
4.1
トンネル

決断は時間をかけて後悔になることもある。
結末から過程を辿る展開。
まだ子供で、ときに大人である高校2年生。
しかし意志の固い女になる基盤はすでに出来上がってた。
家庭におけるそれぞれの閉塞感が鍵となる。夢に見たような日々は掴めそうで掴めない。
感情の表し方がたまにファンタジックになるのは女性監督ならではだろうか。
16年ぶりの再会で抱いた母性。
少女たちの危うい美しさもさながら、レジーナ・ワンにも見惚れる時間でした。
静かに回収していく物語は、徐々に気持ちを侵略してたみたいでエンドロールが流れきってもしばらく立てなかった。
すごく好きな一作に出会えました。

×××
生後間も無く自分を捨てた母親と出会った少女。愛のない継母からの扱いに絶望していた彼女は、憧れていた「母親との時間」を楽しむが、現実はそう甘くなかった。
ゆき

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