新しいものを作ろうとするチャレンジ精神は買いたいし、映像も美術も良いなーと思いました。
ただ、尾上松也のコミカル演技は見てて寒かったし、他の登場人物にもあんまり感情移入出来へんかった。歌唱シーンで流れる歌も、J-POPとJ-ROCKの典型みたいな曲ばっかりで、個人的には好みじゃなかった。
字幕を頻発させる前半も、斬新な演出をしようとしてるのは分かるけど、あまり必然性が感じられへんかったというか、むしろ邪魔というか・・。
香芝のラップ調の独白(心の声)も、いちいち字幕が出ると、これみよがしに「はい、ここで韻を踏んでますよ」「はい、ここ笑うポイントですよ」と押し付けられてる気分になったし。ぜったい字幕なしの方が良かったと思います。
あと一番言いたいのは、まさに自分の育った奈良が舞台（香芝とか王寺とかめっちゃ実家の近所😆）やから楽しみにしてたんやけど、あんまり奈良の良さを伝えてくれてなかった😣それこそ記号的な「金魚」とか「今井町の風情」とかを、つまみ食いしただけに見えたのが残念でした。
