なお

アムステルダムのなおのレビュー・感想・評価

アムステルダム(2022年製作の映画)
3.8
"選択か必要か"

ひさびさのレイトショー利用。
今話題沸騰中の『RRR』とどちらにするか大いに迷ったが、時間が合う劇場が帰宅途中にないため断念。

時代は1930年代。
医師のバート(クリスチャン・ベール)と弁護士のハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)の2人は、何の運命の悪戯かとある殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまう。

かつて自分たちが参加した戦争で出会った看護師・ヴァレリー(マーゴット・ロビー)との運命の再会も果たし、彼ら3名は常人ならざる行動力と機転の高さで、難事件の真相を暴いていく。

✏️豪華キャスト陣
クリスチャン・ベールの祖母が体験した実話を基に作られたという本作。
映画ファンを名乗るにはまだ駆け出しの自分でも知っている豪華キャスト陣がスクリーン上で見せる活劇を目で追うだけでも十分楽しい。

説明不要のベテラン俳優・クリスチャン・ベール。
自分の中ではハーレイクインとしてのイメージが強いマーゴット・ロビー。
本作は彼女目当てで見に行ったという面もある。
『TENET/テネット』で一躍有名俳優となったジョン・デヴィッド・ワシントン。

その他『ボヘミアン・ラプソディー』のラミ・マレックに、『クイーンズ・ギャンビット』『ラストナイト・イン・ソーホー』のアニャ・テイラー=ジョイ、先日自身の音楽活動にて大記録を作ったことも記憶に新しいテイラー・スウィフトなどなど…

特に本作でのアニャは口の悪い新妻(?)的な役を演じており、主にバートやヴァレリーに対して「How dare you!!! 」などと口汚く罵る様は今までの彼女の役どころにはなかった魅力があり、ちょっと快感。(Mではない)

肝心のストーリー。
殺人事件の真相を巡るミステリものでありながら、レトロかつどこかシュールで間の抜けたやり取りがあったりするのは面白い。

自分はそんなシュールな世界観を堪能することができたが、人によっては若干大仰に映ったりミステリを期待していたのにコメディ色が強いじゃないか、と受け取られてしまいそうなのは難点かも。

ミステリものであるため会話シーンがほとんどであり、テンポも決して良いとは言えず、朝イチ上映や昼食後の鑑賞は避けた方が無難かもしれない。

☑️まとめ
とはいえ、そんな若干のテンポの悪さやミステリものとしての完成度に目をつぶれば、豪華キャスト陣の活躍が楽しい作品ではある。

ウォルト・ディズニー・ジャパン配給作品なので、割と早い段階でDisney+で配信が始まりそうな予感。
鑑賞を迷っている方は、サブスク待ちでもいいかも。

🎬2022年鑑賞数:106(46)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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