摺り脚

マッドマックス:フュリオサの摺り脚のレビュー・感想・評価

4.0
 
 一部不評層には悪いけど、これはマッドマックスのパート5ではなく4の補強で3.9くらい、“ディテール”の塊みたいな要素が多いのでマッドマックス未見なら、これから観てフューリーロードより、やっぱりフューリーロード見たテンションでコッチくるほうが楽しそう。

公開日に有給までは取らないが仕事終わりのレイトで、事前に座席販売開始の0時ちょうどに競って良い席押さえて、IMAX奮発していく位のテンション。
 早く観たいのもあるし、予告以外何も見聞きしたくなかった。


 …(なので事前に以下は読まないのがオススメ)



 流石にフューリーロード超え!とはするつもりもなりもせず。しかしそれを補強する内容はスピンオフというより「まるで2本で一本」、フィリオサの出自(母さんカッコヨ)だけでなく、シタデル近辺の世界の広がりが堪らなく(ガスタウンやバレットファームに入れるなんて!)。
 変態改造盛り盛りのカー&バイクアクションも期待以上で、(クリヘムがマイティーソーにしか見えないのでは?の心配も無用の)ディメンタスの悪辣だが過ぎた道化が効果的で、舌っ足らずな物言いに憎悪も上がっていく。この人はジョー程戦略的でなくヒューマンガスより頭が良くてちょっとマシみたいな所が“無政府世界でのリーダーの成熟”を時系列的に表してるようで「考えとるなぁ〜」とも。

 アイツやアイツ、あの集団などサブキャラクターの出自もチラチラと見える世界観の補強は良かったけど、フィリオサとジョーの間にはもっと何かあっても良かったし、あの場所の具体的な位置は僕らは知らなくても良かったね?。

 なので、ディテールとか世界観とか興味ないと本作は退屈とか言われちゃうかな?。

 帰ってコミック読み直したら、ラストシーンが同じショットになっててニヤッとした。

 
 
摺り脚

摺り脚