ゆうき

マッドマックス:フュリオサのゆうきのレビュー・感想・評価

4.0
面白かった。どんな暗闇でも砂煙の中でもはっきりと存在がわかるアニャ・テイラー=ジョイの大きな瞳、100の言葉より雄弁な瞳。何もかも奪われても、フュリオサという名と彼女の尊厳と瞳の輝きだけは失われない。強い強い女性と、強い強い女性たちに続く物語。
面白かったけど何しろ「怒りのデス・ロード」の完成度が高過ぎて、流石にそこには及ばずかなー。物語の性質が全然違うしね。2日間の出来事を瞬きする暇もないほどのスピード感で描いたデスロードと、ひとりの女性の20年を描くフュリオサではテンポも同じというわけにいかないし。でもちょっと長い。
とはいえデスロードを超えるカーアクションは出ないでしょと思ってたけど、まだこんなことも出来るの?!という驚きとワクワクがあってさすがジョージ・ミラー。善人も悪人もみんな魅力的で、懐かしのあの人から今作登場の人までみんな輝いていた。ヘムくんのぬいぐるみ、グッズ化してくれないかな。
こっちもわかって観に行ってるとはいえ「フュリオサ」ではまだ誰も救われないから、観終わったあとの爽快感とかがなくてつらい気持ちしか残らないんだよね…やはり最適解は「フュリオサ」の次の回で「怒りのデス・ロード」を上映することだと思います。2作続けて観ることで完結する物語なので。
ゆうき

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