いやもう本当に恐ろしい映画で、肉体的苦痛度、残虐度は「マッドマックス怒りのデスロード」を上回り、カーアクションも凄まじい。これもうホラー映画の領域です。
そして、きれいな水が飲め、新鮮な野菜が食べられることの大切さを痛感する作品です。
お馴染みの面々も含め、出てくる奴はどいつもこいつもアホばかりで、イモータン・ジョーがむしろこの中じゃマシに見えてくるほど。新ヴィランのディメンタス 、好きになれないわー。とにかくバカすぎる。もうちょっと何とかならないのでしょうか。
アニャ・テイラー=ジョイは素晴らしいです。そりゃシャリーズ・セロンは別格ですが、若かりしフュリオサの不安定さや肉体的弱さが体現されていて、キャスト変更は全くマイナスになっていません。
バカ者どもが心底くだらない争いをして、あれだけ潤沢に石油があるのに農業に活かさずバカバイクやバカグルマに血道をあげてるのには呆れ果てるけど、戦争で人々をいたぶっている愚か者達がのさばっている現状はまさに2024年の現実。
ジョージ・ミラー監督の天才ぶりには毎回驚嘆。「デスロード」と今作「フュリオサ」は似て非なる作品で、私は「フュリオサ」の方が好きかも。
このどうしようもない世界を終わらせ、フュリオサが緑に囲まれて幸せに生きるような作品をいつか観てみたいです。
