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私は確信するの旅するランナーのレビュー・感想・評価

私は確信する(2018年製作の映画)
3.3
【私は三振する】

2000年にフランスで実際に起こった未解決事件を題材にした裁判劇。

ヒッチコック狂による完全犯罪とメディアや世間を騒がせたっていうキャッチコピー。
当然、謎解きが展開されると期待しちゃう。
でも、消える魔球じゃないけど、奥さんは失踪ってことで、全く推理はされません。
1球目は、あっさり空振り。

娘さんが息子の家庭教師ってことだけで、その父親の無罪を骨身を惜しまず証明しようとするノラさん。
私は確信するって言われてもなぁ。
家族や仕事まで犠牲にして、なぜそこまで一生懸命なのか?
分身魔球じゃないけど、キャラ設定がブレブレ。
2球目は、見送りストライク。

名優オリヴィエ・ グルメが演じる弁護士さん。
最後に熱い弁論をかまします。
確かに推定無罪の本質を突いています。
でも、いきなり感が半端ない。
3球目は、突然のど真ん中ど直球に手が出ず、見逃し三振。

この事件を実際によく知っている、フランス人には面白いんだろうけど、初耳の日本人には、投手のクセすら分からんかった。
三球三振の3.3点です。
呆然自失。