松田

セブンの松田のレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.5
とんでもないモノ見ちゃったなぁ…。
自分は映画好きを自称する割には過去の名作は見てないものが多い。
そんな話をするとじゃアレ見た事ある?と聞かれる事が多いのがこの作品だった。
満を辞していざ観賞!終わった後、避けて通っていれば良かったなぁ…そんな事すら頭に思い浮かんだ。

最初から最後まで鬱屈とした雰囲気が漂っていて、様々な情報と謎が次々に現れては消える。自分の頭の中で推理しようと夢中になって見ていた。見ている人がそのように感じたり考えたりするのも多分フィンチャーの綿密な計算通りなんだろうと思う。

伏線だったのかと思う事もあるが、あの結末までに他にいくつの伏線があったのか?
何度も見てみればもっと多くの事が分かるのではないだろうか?
…観賞後に感想を書きながら、自分はこの作品が気になってしょうがない事に気付いた。
こうしてきっと生きているうちに何回も見て、色々な考えを巡らせるのだろう。でも謎は解決されないだろうし、映画の中は勿論、外にも救いは無い。そんな事を考えるだけで憂鬱になるけどきっと見るに違いない。

もしかしたら最初から見て見ぬフリは出来なかったのかなぁ…
永遠に記憶に残って逃れられない魔力を持った作品だった。
松田

松田