オープニングから名作の香りが漂ってくる。キリスト教「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件を描くサイコ・サスペンス。「戦慄」という言葉がピッタリだ。
若く頑固な新人刑事を演じるピットの熱く繊細な演技、老練なベテラン刑事を演じるフリーマンの安定したシブさ。スペイシーのジリジリとした胸糞感満載な名演ぶり。今観ても色褪せない。
素晴らしい映像センスと音響、ダークな独特の世界観が素晴らしい。グロいのに美しさも感じてしまう。フィンチャーの手のひらの中で踊りながら胸糞な後味の悪さを噛みしめるしかない。ピットに成り代わり、一言言わせてもらおう。
バッキャローッ!