にょこ

セブンのにょこのネタバレレビュー・内容・結末

セブン(1995年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッドフィンチャーカムバック作品。

とことんこだわったであろう作品だなと思います。
フィンチャー作品で1番視聴回数が多いのもこの映画。
秀逸なオープニング。
雨や雑多音が観客をより不安な気持ちにさせますが、目が離せない。
Wikipediaによれば銀残しの技法によってコントラストの強い画が作品をよりダークな雰囲気にさせている、との事。

モーガンフリーマン、ブラッドピット、ケヴィンスペイシー、名演です。
この世界に諦めてるサマセット、そんな彼のところに相方としてやってくる熱意ある若者ミルズ。この対比良いですね。
そしてケヴィンスペイシー。
初見で、『俺を探してたんだろ?』のところでゾッとしたのを覚えています。

好きなシーンはサマセットが図書館でバッハの曲に合わせて七つの大罪を調べるところ。
そしてサマセットがトレイシーに『子供を沢山甘やかしてやると良い』と言ったとこ。

この映画、ジョン・ドゥじゃなくて、作り手からも世の中の人に絶望したぞって負のオーラが伝わってくる。
フィンチャー作品らしいとも言えるのか…

ラストのサマセットの台詞が、この絶望に満ちた作品の唯一の光、なのかな、、
十数年間たっても心に刺さっている。
にょこ

にょこ