まさや

セブンのまさやのネタバレレビュー・内容・結末

セブン(1995年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

オススメサスペンスホラーの王道。
冷静沈着に服を着せた、そんなサマセット刑事と、観てて何とも言われないアメリカ感の強いミルズ刑事の、不協和音的な絡みが物語に物々しい雰囲気を与える。
モーガン・フリーマンと、ブラッド・ピット。何も心配が無い。

Gluttonyから始まった、七つの大罪をモチーフにして行われるであろう(一部は既に行われていた)連続殺人事件が主題。キリスト教の教え、死に至る罪をテーマにするのは生半可な展開では荷が重いが、しっかり重厚。操作に没入するミルズ刑事は、周囲から次第に離れ、周囲からも腫れ物と言った感じ。どんな終着点を見つけるのかと思いきや、最悪の結末。そして犯人の犯行動機も明確にはならず。死が点と線となり繋いでいくストーリーラインに、主人公の周辺人物が巻き込まれるのはよくあることだが、とにかく後味が宜しくない。というのが最高。

銃口は向けながらも、犯人に目を合わせては、背け、銃を下ろす。また、銃口を向ける。殺してはならない事を誰よりも知りながら、ここで手を下さなければ誰かが下すことになり、そこにミルズ刑事のWarth(憤怒)は介入出来ない。
自分の愛する人を殺めた野郎が、目の前にいて、地獄に送る手段を手にしている状況。
7つ目の大罪になる事を選んだミルズ刑事は、以前の6つ目までとは異なる死を遂げている…のかも。

梅雨の時期とか、天気の良くない日に家でじっくり観て、言い知れない気分に落とし込むのがピッタリな映画。
まさや

まさや