スクールカーストの下位にいる子が特別な才能や努力でそれを跳ね返す、という作品はよくあるが、ここまで実力行使に出るものはなかった気が...JDの手段を選ばないやり口には十分な不快感を伴うものの、一方でそのいっそすがしがしい感じにわずかばかりの爽快感を覚えたりもするからこの作品は厄介だ。自分がこの年代の頃に「やる方」ではなく「やられる方」に近かったからというのもあるかもしれないが。JDがなぜそうするのかとか含めてツッコミ所満載で作品としての完成度はさして高くないものの、サイコな空気が自然に(笑)出ていたクリスチャン・スレーター含め変な後味だけは妙に残ってしまった。
