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涙そうそうのardantのレビュー・感想・評価

涙そうそう(2006年製作の映画)
3.5
冬の日の夕方に、暗くなった部屋で灯りもつけずこの作品を観ていた時、小さかったけれども温かかった勤め先という共同体を定年でなくし、両親もなく、家族を持たず、自業自得だが、友人もいないというよりはつくろうとしなかった身に、ほんのささやかでも遠くで想ってくれる姉さえもがいなくなり、ひとりぼっちになってしまうかもしれないという恐怖を、この齢になって初めて感じた。
「だから?」と言われてもそれだけだけど。
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