安堵霊タラコフスキー

土曜の夜と日曜の朝の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

土曜の夜と日曜の朝(1960年製作の映画)
3.7
タイトルの通り休日に羽目を外して酒を浴びるように飲んだり人妻と付き合ったりと奔放な生活を送る青年をアルバート・フィニーが生き生きと演じた作品

ブリティッシュニューウェーブを代表する映画で、撮り方やカット割りはオーソドックスながら日常話メインの語り口や環境音を巧みに用いた音響、ジャジーな音楽等に50年代以前の映画との違いが感じられ、作られた当初の新風というものが確かに伝わった

でも当時の他の庶民的作品を見ても思うけど、こんな自由で軽挙な若者が年取って現代の老人となってるんだから、某国大統領のごとき短気で粗野な老人が増えるのも自然というものだろう