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ジッラ 修羅のシマの旅するランナーのレビュー・感想・評価

ジッラ 修羅のシマ(2014年製作の映画)
3.8
【カーといえばキー】

インド・タミル・ナードゥ州中南部に位置する都市マドゥライを牛耳るマフィアが主人公。
完璧俳優と称されるマラヤーラム語映画界の大スター、モーハンラールが首領シヴァン。
彼に息子のように育てられ、その右腕として地域を仕切るシャクティを、タミル語映画界の人気俳優、大将ヴィジャイが演じます。
シャクティのあだ名がジッラ(縄張り、シマの意味)です。

シャクティは幼い頃、父親を警官に殺害され、警察に対して強い恨みを持ち続けています。
だから、カーキー色(警官のユニフォームの色)を見るだけで、怒り爆発します。
カーっと頭に血が上り、キーっと襲い掛かります。

そんなシャクティが、婦人警官のシャンティ(カージャル・アガルワール)に恋したり、いやいや警察官にされたりで、コメディ要素も満載です。
ダンスシーンも、今宵も大将の宴が熱いって感じで、素晴らしい楽しさです。
突然、日本(京都のお寺・竹林、鳥取のお花畑)が出てきてビックリします。
ヴィジャイ&カージャル・アガルワールが来日していたのかと思うと、カーっと紅潮してキーっと喜々とします。

さて、シャクティが警官になったことにより、ある事件・事故がきっかけで、親子の断絶が起こります。
シマが修羅場と化していくのですが、最後には家族のドラマが用意され、カーっそうきたか、キーっ持ちイイってなります。