サミー

靴ひものロンドのサミーのレビュー・感想・評価

靴ひものロンド(2020年製作の映画)
2.6
劇場公開時に鑑賞。

「感想」
これはどう表現しましょうか。
まぁ、サイテーといえばその通りですよ。
登場人物たちを好きかといわれれば、はっきりって侮蔑や軽蔑をしますね。憎めないなんて思えないし、感じないです。


「作り」
ドラマとしては、なかなか出来の良さでした。
あくまでも映画としてのドラマの出来という意味ではですよ。
物語としては、サイテーなような気がします。

主人公にあたる父親と母親の両方がはっきりいうと最悪なのです。
両者とも非常に心が弱い。それでいて心が醜い。
どちらももう片方に依存していて、互いにずっと離れていることができないし、離れていてやがては戻ってくる。
それが人生の中で、延々と続く。
そんな2人の晩年期にトラブルが起きるんだけども…
面白いもので、彼が2人の子供たちも、両親に対して侮蔑や反発を持っていて、時に離れたりはしているんだけれども、やはり見捨てまではしない。
ここら辺が、ドラマとしてなかなか出来が良い。人生の矛盾や妙理をよく描いているのです。
感情移入したくはないんだけれども、なんとなくわかるなぁ…というね。

ま、共依存かな。
サミー

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