原作は未読。
ですが読みたくなりますよね。
家福の心情、映画と小説と描写を比べてみたいかも。
傷ついた時はきちんと傷ついていい、
無理に隠さなくてもいい、
そこに至るまでには長い長い旅路、長い長い出会いが必要だった。
みさきの無機質さと、家福の無表情の組み合わせもいい。
ドロドロとした感情をかくす、表に出さないことこそが大人なのだと刷り込まれているわたしたち。だけど、人はそこまで利口にはなれないのです。
チェーホフの劇中劇で繰り広げられる感情の爆発、音や高槻の感情のうねりと、家福のクールの対照。そこから結論に向けてどのように変わっていくのかを見つめる作品なのだろう。