鹿むら

ドライブ・マイ・カーの鹿むらのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
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2022/021

前半の小説を音読しているような独特なセリフ回しに「あ…」と思ってしまったけれど、だからこそ次第に感情がむき出しになっていく場面がグッと効いてきた。

特に、フリスビーを投げ返す前のみさきのセリフには何故だか泣きそうになった。運転技術を褒められて犬をわしゃわしゃしに行くシーンも然り、素気ないと思っていた人の素直な感情が見える瞬間ってなんて魅力的なんだろう。

じぶんも普段から、人には表も裏もなくてただそこにその人があるだけ(自分も含めて)だと考えているから、似たようなセリフがあってはっとした。

囲まれた小さな空間でありながら遠くに連れて行ってくる車という存在、免許取ったばっかりだけどマイ・カーをドライブするのがなんだか楽しみになったな!
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