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ドライブ・マイ・カーのsevendayswarのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
1.7
感想を例えると、
「ミシュラン3つ星の店に行った。世間的な評価メチャ高いし、シェフも『うちはいいもん出してますから!』感がすごい。
でもどう考えても、自分には美味しくない。
さすがに世界のミシュラン3つ星だし不味いのではなく、自分の舌が追いついていないだけなんだろうけど、でももしかしたら本当に普通に不味いだけなのかも」。

【以下雑感。ネタバレも含みます】
・自分の痛みや悲しみに向き合うことという主題が理解できたが、まず尺が長い。長さへの必然性もそこまで感じられなかった。

・劇のセリフに、何かを代弁させたかった感があるのだが、イマイチ回収されない。まあラストの手話がそうか。でもその割に本読みのシーンとかが長い。

・岡田将生の逮捕シーンだけど、入院していた被害者が死んで初めて警察が動き出しているかのような描写笑
いや被害者が生死を彷徨ってる時から捕まえないのかよ?っていう。

・急に韓国、ドライバーとあの車、犬、でも西島秀俊出て来ないという、匂わせ止まりのラストシーン。いやいやこの手の終わり方が、作り手としての責任を放棄している様に見えて、個人的には一番嫌い。

他、色々あるけど、演技はみんな上手だったと思うし、SAABはじめ映像の美しさみたいなのは一応理解できた。
ただ「真夜中のパリでヒャッハー」とか「ハングオーバー!」っていう濃い味付けのジャンクフード大好きな自分に、この上品な味付けの深みは理解できないよね。
ただ「この上品な味付けが理解できません」って言うことは、勇気がいることだけど、自分の中ではすごく大切なことだし、この映画の主題にも少しだけ通じる部分があると思う。

最後にFilmarksの使い方として、「この映画に対して低評価の人が高評価つけている映画」観てみたいと思うかな。
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