自分が「普通ではない」何者かであるという所を模索する青春群像劇。もちろん原作は未読。
要所要所で刺さるシーンやセリフはあるのだけど重要なポイントでの説明が足りない印象。肝心のラストシーンは正直よく分からなかった。結婚を持ち出されて、それが普通だったからと言って伊藤沙莉が消息を断つというのも、、、あんまり。（ましてそのあと普通の結婚しているわけだからね）
タイトルにもあるように大人になることにフォーカスを当てたという点と、「普通」から逃れようとする意味で、読後感としては「花束みたいな恋をした」に近い。
ただ社会に出て自分の個性たる尖った所が削られていく残酷さみたいな部分の、描写の丁寧さという意味で、正直、下位互換に見えた。
以下雑感
・「普通」に対する考察がいっぱい出てきそう。
・オザケンにも電気グルーヴも全く通らなかったけどWAVEの袋とかはホント懐かしかった。
・CHARAの娘ってあんな美人なんだね
・あのイベントをやってるバブリーな社長はコムスンの折口会長とかあの辺がモデルなのだろうな。
・「小さい頃なりたかった自分になってるか？」はいいセリフだけど、一回SMAPの夜空ノムコウで「あの頃の未来に僕らは立っているのかな」で一回経験している。
・森山未來も伊藤沙莉も東出も素晴らしいね。
・一瞬出てくるAVのサイトが思いの外よくできていると思った男性は多いはず笑
