映画化された村上春樹作品は3作目。
小説の村上春樹作品は昔から大好きでよく読んでいるのだが、「ノルウェイの森」で大失敗だったため今作も不安であった。
今作は映画公開時に原作を読んだため、内容についてはわかっている状態での鑑賞。
まずは短編集の1話であるあの内容を、よくぞ3時間という長尺にしたなと感心。
それでもそこまでの長さを感じなかったのは、一定の満足を得られたからだろう。
また村上春樹っぽさが画面を通じて伝わってくる。
どんなところがと言われたら難しいが、あの独特の雰囲気はまるで小説を読んでいるかのようだった。
他の方のレビューにも多いが、淡々とした感じがフランス映画を彷彿とさせる。
ただキャストにあまり魅力を感じなかった。手話の韓国人が中では良かったかな。
これだけ世界中で賞を受賞した話題作であったが、まあ賛否は分かれるところであろう。