偶然観た『悪は存在しない』がすごくよかったのでこっちも観てみた。こんなに映画オリジナルの要素を入れてるのに根本のところがきちんと村上春樹になっていると思った。
愛する人をある意味で殺してしまい人生から降りた人たちが、また自分の人生を始めるまでの物語を描いた作品なのかなと思う。劇の練習も車内の会話もずっと棒読みで無表情なのが、最後には感情が解放される。ふたりが抱き合うシーンよりも、マスクをとったみさきがひとりで微笑むシーンの方が感動的だった。
毎日20分ずつくらい細切れに観たせいであまり入り込めなかった部分も結構ある。もう一度ちゃんと観たい。