Violet

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期のVioletのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

純粋な3作目のPART IIIがどのサブスクでも配信されてなくて、コッポラが再編集したというこちらを鑑賞。賛否両論あるイメージがありましたが、わたしはシリーズの最終章としてよかったと思います!ただ、PART IIIを見ていないので、本作はPART IIIと比較して何が変わったのかなどはわかりません🙄

とにかく悲しくて辛い…。
息子Anthonyのオペラが終わり、家族の幸せなムードから一転、悲劇に。
もしもMaryとVincentとの関係をMichaelが許していたら、娘はVincentと一緒にいて死ぬことはなかったかもしれない。家族をマフィアのごたごたに巻き込みたくなかったMichaelにとって、娘の死は最も辛い出来事だったはずだ。この描写は、Michaelがこれまでとってきた選択がことごとく間違っていたのではないかと案に示しているようだった。
Maryが撃たれた時のMichaelの悲痛な叫びと表情は今も脳裏にこびりついている。

ラストシーンではMichaelの余生が描かれるが、何もせずにぼーっと椅子に座っている姿はまるで感情や精神を失ってしまった人のよう。周りには誰もおらず、一人きり。その姿が本当に哀しく痛々しい。
When the Sicilians wish you ‘Cent’anni’… it means ‘for long life’… and a Sicilian never forgets.
Michaelはその後、彼の希望とは反して長く生きながらえてしまい、辛い記憶にただただ苦しめられる、そんな余生を過ごしたのだ。

アルパチーノが演じた年老いたMichaelがすごくよかった…!Vincentの頭に血が昇りやすい性格も彼の父・Sonnyを彷彿とさせてくれてよかった。その性格がもたらす危うさが観る者に緊張を与えてくれたと思う。
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