のりちり

浜の朝日の嘘つきどもとののりちりのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
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映画館鑑賞。

東日本大震災で生活が変わってしまった主人公。
高校に居場所がなくなり、高校の屋上で死んじゃおうかなとうろついているところを先生に見つけられ、一緒に学校内で映画を観ることになる。

ここからが、この地方の小さい映画館の朝日座の再生の物語の始まり。

この先生のおかげで主人公は映画を観るようになり、自分も映画の買い付けに携わるようになり、この先生の願いで映画館再生を成し遂げた。

私だって、配信に頼らず、昔あったみたいな3番館ぐらいの映画館で、ずいぶん前に上映された映画を、暗い中一人誰も邪魔されずにスクリーンで観たいと思うことがある。
それが本当の映画好きだと、この映画を観てしみじみ思った。

確かにシネコンで観たい映画もあるけれど、懐かしいなとか、これ観たかったんだよねという映画もある。
ビデオ、DVD、配信と広まるうちに、そういう映画を上映する映画館がなくなっていた。
この映画は、本当の映画好きならわかり、流行り映画だけ観たい人にはわからない映画だったと思う。

大久保さん、本当に良い役だった。
やっておけばよかったよね。
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