さりさり

ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウトのさりさりのレビュー・感想・評価

4.2
すごく良かった。
こんなに泣けるとは…自分でもびっくり。

アビーとハーパーはレズビアンカップル。
ハーパーが実家の両親にアビーを紹介するために、クリスマスに一緒に帰省することに。
しかし、カミングアウトしていたというハーパーの話は嘘で、お堅い両親はハーパーが同性愛者であることさえも知らなかった。

さあ、一体どうなるのか。
二人は愛を貫けるのか。

世間体ばかり気にするハーパーの家族たち。
父親の市長選挙活動。
三姉妹の確執。
ハーパーの元カレ、元カノ登場。
アビーの万引き騒動等々、もう色んなことが起こります。
カミングアウトどころではないんです。笑
コメディタッチなんだけど、いや、私には結構シリアスなヒューマンドラマに見えたな。

最初、ハーパーの家族がみんな嫌な人間に見えて、アビーに感情移入しまくりだった。
親の圧力や子供にかける期待って、子供にしてみればかなり重いんだね。
それで本当の自分を隠してしまう。
自分を偽ったまま過ごしてしまう。

世間体なんてどうでもいい。
家族にだけは理解してもらいたいって思うよね。
家族だからこそ理解できること、理解してあげたいって思うことってあるもん。
紆余曲折しながら、お互いぶつかり合いながら、ケンカしてたとえ憎み合ったとしても、それでもやっぱり捨てられない、それが家族の絆なんだね。

ちょっと「できすぎ~」って思う部分もあったけど、心の琴線には触れました。
これは良作ですよ!

さりさり

さりさり