KATO

ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウトのKATOのレビュー・感想・評価

3.5
クリステン・スチュワートとマッケンジー・デイヴィスのカップルというだけで大優勝すぎる。

誰からもうらやまれる存在になりたいという気持ちは誰でも持ち得るもので、完璧な模範的な存在をよしとして持ち上げる風潮はこの先消えないものだと思う。
LGBTQを、日本でも重視するようになってきているが、それでも海外には遅れをとっていて、しかし海外だったらどこでも認められるのかというとそうでもない。結局は自分の想像を超えるものに対して、何かしらの不安は抱いてしまうものなのだと思う。
それを知っているから、自分が異性を好きになれないことを家族にカミングアウトすることは難しいのだ。
誰を好きでもいいじゃんと思うのは、しょせん他人事だからなのだと思う。自分の身近に起こっても同じことを言えるかというと、なかなか難しい。
本作では自分は言えたのに、というカミングアウトで受け入れてもらえた人間側の思い込み?恋人の状況の見えなさも描かれていたのが良かった。差別されてしまう側でも簡単に誰かのことを差別してしまっているかもしれないということ、人間は自分の立場以外のことは分からなくなることがあるということ。
誰かと付き合っていくなら、自分を大切にしてほしいからといって、そのことを忘れてはいけないんだと思う。
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