廣木隆一の新作が、あまりにひどい低評価なので、逆に気になって鑑賞してみたのだが、
いや、なかなかよかったよ。
冒頭のすごいセックス&バイオレンスに、ちょっと『1Q84』みたいな世界観かと思ったけど、その後はずっとレズビアンの逃避行になるので後半の尺の長さも相まって、飽きる人は飽きちゃうかな?
私は、したことの重さを感じさせない2人の逃避行は、バックにかかるオシャレな洋楽のセンスも良いしなかなかおもしろかったけど、確かに142分は長い。
「お兄ちゃんの件」はいらないんじゃないかな。「警察に電話したよ」の後の大喧嘩の後に、「レシートと小銭」を持ってきて、ラストももっと「ボニー&クライド」みたいに突っ走っちゃえばもっとおもしろかったのになぁ。
例えば、これが Netflix だから尺を気にせず作っちゃうけど、もし劇場公開用だったら120分に収めるためにもっとカットしてたろうから、結果よくなっていたかも?
私は『あのこは貴族』で、水原希子っていい女優になったなぁって思ったけど、本作でもさらに本気の演技を見せてもらった。話題はそのパーフェクトボディの全裸&セックスシーンかもしれないけど、水原希子、素晴らしい女優になったよ。
ただな〜、相手役の女優さんが、水原希子が憧れるだけのもっと魅力的な人だったら、もう少し説得力増したかな〜。
評価の平均点は低いけど、十分見る価値ある、いや、この水原希子は見るべき作品だよ。